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人妻麻雀

メーカー:
rouge

 

 大空の梅干しにオレが祈るとき、人妻と麻雀が結婚(結婚)した。

 だから『人妻麻雀』(ひとづまーじゃん)なのだ。

 タイトルはこんな感じで付けられたんだと思います。確証はないけど、きっとそうですそうなのです。これでいいのです。

《オレはプロ雀師。人妻好きのプロ雀師。今日も各地の雀荘で、勝てたら大金とエサをちらつかせて、人妻を食って食って食いまくってやるぜ》

 というのが話のあらまし。冒頭では「なぜプロ雀師になったのか?」「なぜ人妻が好きなのか」というのが滔々と語られます。ここ最近では久々に好感度が高く、親近感の湧く主人公であります。

 ゲームは福岡をスタート地点として、大阪、名古屋、東京、仙台と日本を縦断し、最後は北は北海道、札幌まで足を運びます。各地に到着すると名所案内が。なんだかサザエさんのオープニングを見ているようです。

 麻雀は撃墜対象の人妻1人と現地で調達の脇役男2人で囲む4人打ち。男のほうは使い回しがあるのですが、あっちにいたやつがなぜこっちにいるのかというのが毎回説明され、その説明の面白さがこのゲームの密かな楽しみとなってたことをここに告白しときます。お気に入りは(株)豆流夢氣商事マーケティング部部長の田中太さん。ズルムケ商事。これでもかと言わんばかりの『カバチタレ!』なネーミングセンスにはシビれまくりです。

 肝心の麻雀の出来ですが、エロゲー麻雀としてはかなりいい線いってるんじゃないでしょうか。なんと言っても普通に、マトモに遊べる。これはポイント高いです。ここ数年は七対子なのに関係ない牌で和了れた、平和作ったら役満って出たという中国から抗議が来てもおかしくないのや、CPUだけがイカサマ使用可で、相手をピンポイントでマークしなければならず、かつパートナーがメガネという、第二弾が出せるもんなら出してみぃというのが“麻雀”ゲームとして大手を振ってエロゲ売り場に置かれてたくらいですからね。
 打ち筋が固く、リーチかけると現物の嵐になるのでダマで和がるのが定石だとか、早和了り、染め手中心、対局者全員が哭きの竜リスペクトで場が荒れやすいなんてくらいは欠点にならず、個性ですよ、個性。
 役の中に見たことも聞いたこともないのがあるは欠点とさせてもらいますけど。大車輪はまだしも、大草原とかカラスってなによ。

 一応、難易度自体はそんなに高くないということを付け加えておきます。あんまし麻雀の上手でないオレでもクリアできたくらいですから。相手の待ち牌が読めない人は、リーチかけられたら降りるってのを大原則にしておけば大きく負けることはないと思います。

 麻雀で勝つとお待ちかねのご褒美タイム。別にトップを取る必要はありません。撃墜目標の人妻さんより勝ってればエロシーンのご開帳です。ただし、生じる順位差によって小陵辱、中陵辱、大陵辱と見られるエロがランク分けされ、もっともエロく、尺の長い大陵辱のエロシーンを見るためには自分トップの奥さんドベというカタチにしなければなりません。

 このシステムはいいよね。4人打ち麻雀で半荘ってそれなりに時間がかかるので、「必ずトップを取れ。トップ以外はクズじゃ、カスじゃ。トップ取るために打つべし打つべし」ってのだとやる気なくします。主な購買層と思われるオッサンサラリーマンなんかはただでさえ時間ないんだから尚更でしょう。こういった“オレも嬉しい息子も喜ぶ”なサービスの仕方はとても好感持てます。ただ難易度下げるだけがサービスじゃないのです。

 撃墜目標は総勢6名。最初の相手は専業主婦で誰しも納得、ベーシックな人妻。次の相手は税金対策のために結婚した劇団員ヅマ。……この辺から段々雲行きが怪しくなってきます。STAGE3の名古屋での相手は三十路の人妻学者。ただし、結婚した相手がホモだったので、夜の生活は一度もなく、いまだに処女。えっと、ヘルプカードってないの? もしくはパス権。なんとか倒して東京で結婚直前の色狂いスチュワーデスと対戦。人妻じゃないけど、名古屋ショックでマトモに見えます。続く杜の都仙台では元AV女優という過去を持つ人妻。なかなか手強いのですが、なんとか負かせてお召し物を脱がせると下腹部がぽっこり。……妊婦だよ、おい……。最後の札幌では主人公が雀プロになるきっかけとなった未亡人と対決して終了。

 んーと、最初と最後にしかマトモな人妻いないってのは言っちゃダメ? ダメなんですか? まー、人妻なんてバリエーションの作りにくいキャラだから苦労したのはわかるけど、もうちっとなんとかしてください。しかも会話が面白いのは最初と最後以外だったし。作ったヤツは凄まじいまでの天の邪鬼かド変態のどちらかでしょう。どっちに転んでも胸張れたもんじゃないか。

 エロは基本的には鬼畜寄り。鬼畜と言ってもエグいのは少なめなので、奥さん大好きならほとんどの人が使えそうな気がしますが、なんつーか、その、あのですね、あまり絵がよろしくないのです。ドヘタってわけでなく、ちょいヘタって程度なんですが、画力以前に絵に華がないんです。好みの問題だし、オレのほうも頑張って目を慣らして今では立派に股間にビルディングを建設することができるようになりましたが、奥さんがそれほど好きではないって人はちょっとキツいかもね。あと、原画の人、わき毛描くのやめてください。誰か偉い人の指示だったのなら、絵描き生命を賭してでも断固反対絶対拒否してください。ワキからヒジキがチラつく絵を見るとさすがのオレのビルディングもインプロージョンで粉々です。

 声のレベルは高めです。男をやってる人が。なぜかっつーと1人で5役もやってるから。システムボイスも含めると6役ですよ。イッセー尾形の一人芝居かっつーの。それぞれキャラクターが全く違うんだけど、それでも同一人物がやってるとは夢にも思わせない演技力には脱帽。マニュアル見て気付いて、声優ってやっぱり凄いなーって素直に感心したり。女性の方は水準よりちょっと上って位かしら。

 発売前は人妻物件ということと、オタショップ以外で買うにはそれなりの勇気の必要なパッケージというくらいの印象でしかありませんでしたが、実際に遊んでみた今となってはなかなかの力作、佳作というのがオレの評価。なんにしても麻雀が普通に遊べる楽しめるってのは大きい、大きすぎる。
 エルフの『脱衣雀2』も普通に遊べる麻雀ゲームですが、CDレスでも遊べる『人妻麻雀』のほうが気が向いた時に軽く遊べるという意味で、コンピュータ麻雀としては優秀です。チュートリアルというか、How to 麻雀なモードがないので、ある程度の麻雀の知識がある人向けの物件なのは間違いなく、麻雀初心者にはちと厳しいのですが、初級者あたりからは麻雀の面白さを満喫できるのではないでしょうか。続編、もしくはキャラ追加ディスクが出ることを希望しておきます。原画さん違う人で。

4/22/2002

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